「オールスター第1戦、全パ1-4全セ」(23日、ヤフド)
これぞオールスター!!火の玉がうなりを上げた。全セの阪神?藤川球児投手(30)が九回に登板し、最速152キロを計測したストレートだけで全16球を勝負。宣言した通りの3者連続三振をすべて空振りで奪った。圧巻の締めで全セが4‐1で全パに快勝。さすが猛虎の守護神!!しびれた!!
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最後の球を投げる直前、藤川は城島のジェスチャーに笑った。「フォークどうする?って言われたから、ないないってね」。選んだボールは火の玉ストレート。全16球の直球勝負で、宣言通りの3者連続三振。ファン投票抑え部門1位の男が、鮮やかに試合を締めた。
圧巻の奪三振ショーは、里崎から始まった。サインはない。初球151キロの直球で幕を開けると、火の玉は躍る。2‐3からの6球目、外角高めの151キロで空振り三振だ。続く片岡。「最後は振ってくれたからね。ヤスに申し訳なかった」と振り返ったが、外角低めの151キロボール球で空振り三振。球場のボルテージは最高潮に達した。
「直球勝負は決めてなかったよ。打たれたら変化球を投げようと思ってたけどね。バッターの振りを見ていると、いけるかなと思ったんだ」
6年連続6度目の出場で、2年ぶり5度目のファン投票選出。会見では「絶対子どもたちの印象に残るように。絶対3つ三振を取れるようにしたい」と宣言した。昨年は監督推薦での出場で、サブローに一発を浴びるなど、1回2安打1失点。球宴で味わった悔しさを、球宴で晴らすためのマウンドでもあった。
九回2死。球場が異様な熱気を帯びる中で、対戦を待ち望んでいた中島が打席に立った。6月10日の西武戦。制球が定まらず、ボール球を振らせて空振り三振を取った。「ストライクゾーンにボールが入らなくてゴメンねと。オールスターに僕が出られたらまた対戦したいね」。残していたメッセージ通りの対決に、宣言通りの直球勝負。最後は外角低めの150キロで空振り三振に斬った。
球宴での3連続奪三振は自身初めて。05年以来の2セーブ目を挙げた。惜しくも「ベストピッチャー賞」は前田健に譲ったが、ファンの記憶に深く刻まれた奪三振ショー。最高の結果で締めくくったが、試合後の球児は開口一番で謝罪した。
「きょうは申し訳なかった。250セーブという記録を作った年だから」。言葉の先にあるのは、尊敬する先輩岩瀬の存在だ。試合前練習では2人でキャッチボールをして、野球談議に花を咲かせた。記録達成時には食事に誘って、妻が選んだTシャツをプレゼントした。八回を投げた岩瀬を気遣うコメントが、球児流の優しさだった。
30歳になって初めてのマウンドで、全16球中12球の150キロ超え。第2戦も登板予定で、6者連続三振にも期待が集まる。「またあしたね」。最後は不敵に笑って球場を後にした。有言実行の虎の守護神は、まだまだとどまるところをしらない。
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